売上高の回復とキャッシュ不足対応

【依頼内容】
今回のご相談者は事業年度終盤で大手取引先の事業展開変更に煽りを受け、
大幅な売上の減収を伴うことになった企業様でした。
今期決算は黒字で終わることが出来るが、来期は赤字どころか企業の継続を
脅かす状況になるとの見立てであることから、今からある程度の手を打っておきたいが、何をしておくべきかとの内容でした。
今回のポイントは、売上高を回復するために何をするべきか、
大幅なキャッシュ不足に対応するためにどのタイミングで何をするべきかです。

【解決方法】
① まずは売上高の回復
当該会社で進めていた他事行について計画を早期前倒しにして対応す
る方法を選択。準備期間が短縮されるため、当初の事業計画を縮小す
ることで、キャッシュインフローを確実にかつ早期に実現。

② 次にキャッシュ不足に対して
会社としては今回の決算が黒字であるため、資金調達の時期は慌てる
必要がないとの判断でしたが、これには以下の点から留意が必要です。
・決算期の月別売上高は通常金融機関に提出する法人税申告に伴う書類に
記載されていること(事業概況説明書)
・決算期から一定期間が経過していると試算表の提出を求められること。
今回決算後の売上はまだまだ不十分な状況になることは明らかで、
試算表上の損益計算書による経営成績は企業の評価を大きく下げること
になる可能性は高いといえます。
したがって今回は、決算が終わった時点で速やかに事業の状況、新展開への計画、
その必要資金+運転資金について説明し、融資申し込みを行いました。
結果、確実な資金を取得し、その後の計画を確実に進めることができました。
借入のタイミングは「必要としているとき」だけでの基準ではなく、必要
な時に資金があるように計画的に借りられるときに借りておくという
観点も必要です。

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